変動金利の優遇競争も限界か
- 2015/08/28
- 07:00
フラットなどの長期固定金利が歴史的な低水準を記録し注目を集める中、そうはいってもまだまだ変動金利にもかなりの需要があります。 しかし、変動金利の場合は短期プライムレート連動としている銀行が多く、肝心の短期プライムレートが下がらなければ金利を下げようにも下げようがありません。 そこで登場してきたのが、いわゆる優良顧客には金利の優遇を適用し、実質的な適用金利を引き下げようという考え方です。 現在の短...
徒歩圏内の中古かバス経由の新築か
- 2015/08/25
- 07:00
限られた予算の範囲内で物件探しをしている場合、たいていの方はこの問題に遭遇するのではないでしょうか。ではどちらが良いのかということですが、最終的にはご本人の判断になりますが、ご提供できるアドバイスはいくつか存在します。 まず資産価値としてみた場合、特にマンションにおいては徒歩圏内かバス経由かで、中古物件としての価格にかなり開きが出てきます。マンションは利便性が第一という特性が中古物件の値段に反映...
「バンクローン」をご存知ですか
- 2015/08/21
- 07:00
皆様は「バンクローン」という言葉をご存知でしょうか。「バンクローン」とは、銀行の企業向け貸出債権を証券化したものを組み入れた、投資信託の事を指します。販売しているのは日本ですが、証券化される債権はアメリカ企業というのが特長です。アメリカの証券化市場は日本よりはるかに大きいため、このような仕組みになっています。 「バンクローン」のもう一つの特徴としては、変動金利型の債権を証券化していることです。ア...
マンションの敷地からわかること
- 2015/08/18
- 07:00
マンションは普通、相続でまとまった土地が出たときや、再開発の一環で建設・分譲されることが多いです。そしてそのような場合、出来るだけ正方形や長方形に近い開発しやすい土地に建てられます。 こうすることにより、柔軟な設計が可能になり日当たりや空間に配慮した、付加価値を取り入れることができるのです。 しかし、なかなかまとまった土地が出ない地域などでは、L字型やV字型等のいかにも設計に苦慮したマンションし...
2015年9月のソニー銀行金利と今後の見通し
- 2015/08/15
- 01:00
銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、9月は固定金利が全て低下しました。 まず変動金利ですが、これは日銀が「量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、9月の他行の金利でも同様だと思います。 なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行...
「ヤドカリ家族」にならないために
- 2015/08/11
- 07:00
子育ての利便性を求めて住み替える、「ヤドカリ家族」が増加しているそうです。都市部では待機児童の増加が切実さを増し、保育所確保のために引っ越しを繰り返すケースもあるようです。 確かに保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省という縦割り行政の弊害により、幼保一体化が延々として進まず、待機児童も都市部を中心に2万5千人を超えている現状からすれば、これは政治や行政の責任も大変大きいと思います。 しかし、マ...
住宅ローン利用者を直撃する、火災保険改正
- 2015/08/06
- 07:00
今年の10月から、火災保険の最長加入期間が10年に制限されるとともに、火災保険料も平均3.5%値上げされるのはご存じでしょうか。 最近の自然災害を踏まえ、従来の最長36年間の料率が算出できなくなったことが原因ですが、住宅ローン利用者にとっては厄介な改正となります。 従来までは、住宅ローン契約の時にその期間に合わせた火災保険料を支払うことで、火災保険の契約関係は済み、また長期間の割安な保険料の適用を...
2015年8月のフラット35と災害復興融資
- 2015/08/03
- 12:00
8月3日に住宅金融支援機構から8月のフラットの金利が発表されました。【フラット35】の融資率9割以下で返済期間21年以上の最低金利は、前月比0.030%低下の1.580%となりました。(3ヶ月ぶりに低下しました) また、【フラット35】の融資率9割超10割以下で返済期間21年以上の最低金利も、前月比0.030%低下の1.710%となりました。(2月9日から16年1月29日まで、上乗せ幅が+0.440%から+0.130%に縮小さ...
2015年8月の住宅ローン金利と今後の見通し
- 2015/08/03
- 07:00
まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。7月14~15日に日銀で開かれた、金融政策決定会合でも金融政策の現状維持を決定するなど、現在は金利を引き上げる環境にはありません。 日銀は、2%の物価上昇率を達成するまでは基本的に「量的・質的金融緩和」を継続する考えですが、7月15日に公表した最新の政策委員の見通しの中央値では物価上昇率を15年度は+0.7%、16年度は+1.9%、17年度は+1.8%(消...