平成25年(2013年)の住宅ローン金利動向(後編)
- 2012/12/26
- 09:00
2回に渡ってお送りしている、平成25年(2013年)の住宅ローン金利動向。前回の変動金利に引き続き、今回は長期固定金利の動向についてお送りします。 まず簡単な仕組みからです。長期固定金利は各銀行が債券市場という、日本国債を売買する市場金利を目安に、資金調達します。 しかし、債券市場も市場ですから、有利に資金調達出来るときもあれば、そうでないときもあります。その代表的な指標となるのが、一番市場規模...
平成25年(2013年)の住宅ローン金利動向(前編)
- 2012/12/21
- 09:00
平成24年(2012年)も円高や中国との関係悪化など、日本にとっては厳しい年となりました。そこに民主党の迷走政治が加わりましたが、12月16日の衆議院解散・総選挙により、自民党と公明党の連立による安倍政権が誕生することで市場の期待は高まっています。 安倍政権が積極的な金融緩和を推し進め、円安が進行すれば、企業業績の改善期待から株価は上昇し、日本もデフレから脱却できる期待が膨らみます。 さらに平成...
2013年1月のソニー銀行の金利発表
- 2012/12/17
- 09:00
銀行の中では、数少ない翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、1月は2ヶ月連続で変動金利が引き下げになりました。 変動金利が前月比0.021%低下の1.121%になっていますが、これはソニー銀行独自のもので、他行の12月は据え置かれるものと考えられます。そもそも、変動金利は銀行の貸し出し金利である短期プライムレートに連動する仕組みになっており、短期プライムレートが変動していない以上、他行はどこ...
新型ローン、コントロール返済とは
- 2012/12/12
- 12:00
住宅ローンの金利引き下げ競争も限界を迎えつつある中、各行は住宅ローン商品の中身で差別化を図る傾向が強まってきています。 7大疾病保障や病気などによる返済猶予などが代表的な例ですが、新生銀行が投入したパワースマート住宅ローン(安心パック)のコントロール返済は、妙に納得させられました。 この返済方式は簡単に説明すれば、家計に余裕があるときは期間短縮型の一部繰上返済で返済期間を短縮しておき、転職や教育...
2012年12月のフラット35と災害復興融資
- 2012/12/04
- 15:00
12月4日に住宅金融支援機構から12月のフラットの金利が発表されました。【フラット35】の返済期間21年以上の最低金利は、前月比0.040%低下の1.810%となりました。(最多提供金利も1.810%です) 今年8月の金利1.840%を下回り、過去最低金利を再び更新しました。住宅金融支援機構も、ここ数年は民間の変動金利型に押され、融資額が伸び悩んでいましたが、35年固定で金利1%台の設定により、融資額の伸びが期待さ...
2012年12月の住宅ローン金利と今後の見通し
- 2012/12/03
- 09:00
まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。11月20日に日本銀行で開かれた、金融政策決定会合でもゼロ金利政策を全員一致で決定するなど、現在は金利を引き上げる環境にはありません。 日本銀行は、1%程度の物価上昇率が見込めるまでは、ゼロ金利政策を続ける考えをより明確にしましたが、10月30日に公表した最新の政策委員の見通しの中央値では、物価上昇率を12年度は-0.1%、13年度は+0.4%、14年度...